mateniyoru犬のしつけのうちで、最もシンプルで常日頃から使う機会の多いものの一つに「まて」があります。
しかし、同じ飼育動物でも猫にはそんなしつけをすることはありません。
そもそもどうして犬にはしつけが必要になってくるのでしょうか?

犬は古来より集団での狩りを行う動物でした。
集団で行動する場合、より効率的に動くためにはリーダーが必要で、自分よりも上の者かもしくは下の者という立場の違いを明確にすることを大切にしてきたのです。
犬の祖先は同様に群れでの狩猟を得意とするオオカミであると考えられています。
すなわち犬には上下関係を大切にするという習性が昔から遺伝子に刻み込まれているのです。

忠犬ハチ公という犬をご存知でしょうか。
亡くなった飼い主を渋谷駅でひたすら待ち続けたという美談で知られている実在した秋田犬の愛称です。
ハチは愛犬家である大学教授の元で飼われていて、毎日主人と共に渋谷駅まで歩いていき見送っていたのだが、主人が急死してしまった後も主人が帰ってくると信じて渋谷駅で待ち続けたということでいつしか有名になり、新聞にも掲載されて当時は話題を呼びました。
これほどまでに、犬という動物は飼い主に対して忠を尽くす生き物なのです。

すなわち、しつけにより犬は飼い主との信頼関係を築いていく動物でもあります。
まてのやり方はいたってシンプルで、食事を食べる際に「まて」と命令して少しの時間だけおあずけします。
それから、一定時間待つことができたなら「よし」と言ってやって餌を与えてやります。
これを何度か繰り返すことで、犬は飼い主が使う「まて」の意味を覚えます。
まては他のしつけにも応用することでき、たとえばおすわりを教えるときに「まて」と命令すれば犬をおすわりの状態にしたままでいさせることができたり、覚えさせておくことでとても便利なしつけでもあります。

もちろん、「まて」がきちんとできた場合には必ず褒めてやるということも必要です。
いつも「まて」をできたときにトリーツのようなオヤツを与えることはしなくてもいいですが、一番最初にできたときくらいはご褒美に与えてあげてもいいかもしれません。
褒美にトリーツを与えない理由には、大きくは犬が大食漢なことに理由があります。
トリーツをあまり食わせてしまうと、その味をしめてドッグフードを食べなくなってしまう犬もいるからです。
ドッグフードには犬の好物だけでなく、毎日の栄養も考えて作られているのできちんとした量のドッグフードを毎日食べさせてやる必要があります。