いざ、日本犬と聞いて思いうかべられるものは何種類あるでしょうか?
パッと名前が出てくるのはやはり柴犬や秋田犬で、これらが最も知名度の高い犬種かもしれませんが、日本犬はこの二種類だけではなく全部で6種類あるとされています。
甲斐犬、紀州犬、四国犬、北海道犬を合わせた全6種類が日本犬保存会によって日本標準犬として定められています。
この中で大型犬に相当するのは秋田犬だけで、一番小さいのは柴犬で、他は中型の犬ということになります。
名前から察してわかるように、これらの犬は各地方に元々住んでいた種類の犬たちで、この6種類の犬はそれぞれ戦前から文科省によって国の天然記念物として指定されています。
しかし、時が進むにつれ純血種は途絶えていき、現在では他の種類の犬と交配を繰り返し、雑種と化している犬ばかりになってしまっているようです。

現在でも日本各地に野犬は多く生息しています。

野犬になってしまう都市が増えて森林が減り、動物たちがどんどん住む場所を失っているにも関わらず野犬が多く生息していて普段から目にする機会が多いのは、犬と人間との切れない関係性があるからです。
野犬が増える理由のひとつとして、犬が古来と変わらず人間のパートナーであり続けているということが挙げられます。
すなわち、地球上で栄えている人間と共生して、人間にとって必要な存在であり続ける限り種は存続し続けます。
逆に言うと、そうでない種類の動物はいずれ絶滅していく可能性が高いとも言えます。
しかし、皮肉にも人間は犬をパートナーとするだけではなく、パートナーを解消して犬を見捨ててしまう場合も少なくありません。
都市部に多い野犬がその一つの例でしょう。
先進国の日本においても都市部で野犬が見られる一つの原因は、飼えなくなった犬を手放す飼い主がいることにあります。
経済的な理由や生活的な理由など、人間からしてみればどうしようもない問題が様々ですが、中には生まれてきたけれどとても飼えないと子犬を見捨てる人もいます。
また、愛想をつかして見捨てるという、ほとんど悪意のような捨て方も中にはあるでしょう。
古来より狩りに参加したり人と共生してきた犬は、人間にとっても重要なパートナーです。
日本犬のように、純血種が他種の野犬と交配して雑種となり、種が消えてしまうというのは少し寂しいですが、それでもたくましく生き残っている地元の種もまだあるようです。
野犬問題は現代日本でも深刻な問題の一つですが、どうにかうまく共生していく道を見つけ出したいものです。